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1. 地方道路改良プロジェクト

2. 主要ハイウェイ4車線拡幅プロジェクト

3. 国際貿易を支援する道路改良プロジェクト

各プロジェクトの概要は以下に述べる。

 

4) 3.1 地域間道路改良プロジェクト

このプロジェクトの目的は、バンコクと各地方の成長拠点都市や、近隣諸国を結ぶ現在の2レーンの幹線を、分離した4レーンに拡幅することである。この計画は全長1,891kmで、総工費は459億パーツと予想されている。資金は政府予算と国外からの融資でまかなわれる。このプロジェクトは1993年から1999年に実施されることになっている。現在のところ、約598kmが完成し、981kmが工事中、約318kmが入札段階である。図4がプロジェクトの概要と進捗状況である。

力を入れるべきプロジェクとしては、バンコクから北部のチャンライに向けて伸び、タイ、ミャンマー国境のアムポエメーサーイを終点とする道路の改良である。国道1号線の沿線で、全長約890kmである。現在約382kmが工事中で、54kmが入札段階である。残りの区間については最低基準の四レーンとして完成する予定である。このルートにより、直接的にはタイとミャンマー北部間の乗客、物資の輸送が容易になり、間接的にはミャンマーやラオスを経由した、タイと雲南省間の輸送も便利になる。

もう一つの重要なプロジェクトは、全長615kmのバンコクとノンカイを結ぶ道路である。このルートはラオスの首都ビエンチャンとも接続される予定である。現在のところ、約116kmが改修中、56kmが入札に向け準備中、残りの区間については少なくとも4車線の標準ハイウェイとなる予定である。

 

4) 3.2 主要幹線4車線拡幅プロジェクト

ブロジエクトの目的は東西に走る幹線ハイウェイと、前項で述べた地域間道路改良プロジェクトと結ぶハイウェイを4車線に拡幅することである。この計画の全長は約4,370kmに及ぶ。道路ネットワークの詳細は図5に描かれており、全国規模の輸送を容易にするものである。プロジェクトの基本方針は1995年1月内閣で承認された。最近、プロジェクトの一部が実施されつつあるが、残りの部分についてはフィージビリティ調査の最終段階にある。

注目すべき主要プロジェクトは、メーソートとムクダーハーンを結ぶ全長773kmの東西道路網である。このルートができれば、ミャンマー、タイ、ラオス、ヴィエトナ

 

 

 

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