空港の復旧
ポチェントン空港は長さ3000m、幅40mの滑走路を持ち、A─300クラスまでのジェット機の受け入れが可能である。国際乗客がかなり増加しているため、カンボディア王国政府は、1995年、フランスの会社にBOT(Built Operate Transfer)でポチェントン空港の改良を行うことを許可した。それ以来、滑走路、航空管制システム、空港施設、誘導路などは次第にグレードアップされてきた。旅行産業のためにサービスを行っている主要空港であるシエムレアップ空港は、現在、ADB融資の資金援助により飛行場、航空管制施設の復旧工事が行われている。
6) 運輪関連施設開発計画
ドライ・ポート(陸上基地)
カンボディアにおける唯一のドライ・ポートは、将来は19ヘクタールを追加し、倉庫と管理ビルを備えたものに拡張が見込まれている。このドライ・ポートはシアヌークビル港からのコンテナの80%(毎月、約800─900TEU)を取り扱うことが期待されている。
プノンペン港もまた、コンテナ基地の開発を行っていて、シアヌークビルの競争相手になるものと思われる。
トラック・ターミナル
プノンペンの北10kmの郊外、将来のアジア・ハイウェイ1沿いに小規模のターミナルがあるだけである。しかしながら、このターミナルの施設は貧弱で、トラック使用者から関心を寄せられていない。
7) 運輸インフラストラクチャーの将来の改良計画と開発の位置付け
輸送インフラストラクチャーの持続的再建および開発に関する政策は、1996年─2000年社会・経済開発計画で明らかにされている政府のより一般的な政策に由来するものである。1998年─2000年公共投資計画(PIP)は3ページ表3に示されている。
道路インフラストラクチャー
1998年─2000年に関して提案されているプロジェクトは、以下のように簡単にまとめることができる(参照:表4)。
・ 地域および国内交易を促進するため、国道1号をアジア・ハイウェイA1(バンコク─プノンペン─ホーチミン市)の一部として再建すること。