空港を含め、22の隣国への越境地点がある。しかしながら、公共工事・運輸省で入手できる越境輸送の状況は、以下を経由するものだけである。
プノンペン港
シアヌークビル港
カンボディア・ヴィエトナム国境の越境道路
プノンペン港経由の輸送
現状
1980年代を通して、プノンペンは年間、5万トンから10万トンの陸上貨物を扱ってきた。そして石油製品の主要輸入港として1990年、23万2千トンの製品を扱った。。それ以来、陸上貨物のほうは大きな変動を見せているが(1990年は13万トン、1992年は30万トン、1996年は16万トン)、石油・オイル・潤滑油(POL)の扱い高は1996年の41万5千トンにまで持続的に増加し続けた。この港を通じて輸入される物品は、一般貨物(45─60%)、セメント(20─35%)、農産物(10─20%)である。輸出は主として、ゴム(30─60%)、材木(5─30%)、および一般貨物(10─20%)である。
将来のポテンシャル
1995年、1996年に行われた復旧工事は、この港の潜在能力を強化するものであるが、過去数年間については受け入れ能力は、復旧工事による混乱のためかなり減少し、港としての活動を低下させることになった。そのおかげで、シアヌークビル港の扱い高は1995年、30%上昇することになった。これが、プノンペン港からシアヌークビル港への漸進的シフトの徴候であるか否かは明らかではない。1963年のプノンペン港の取り扱い高は90万トンで、これがこの港の現実的能力の目安となる。復旧工事の完成後は、その能力は石油類を除いて、56万6千トンになるものと見積もられている。
取り扱い製品の出荷元と目的地の分類から見ると、主要出荷元・目的地の記録は以下のようになっている。
シンガポールから33%
ヴィエトナムから27%
中国から15%
運送の地域、方角から見ると
南(シンガポール、インドネシア、マレーシア)から42%
北西(中国、香港、台湾)から32%
ヴィエトナムから27%