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5] UN/EDIFACTの採用

ISO9735のEDIプロトコルを採用し、B/L、I/V、P/Lのメッセージ電文の構成はSC/SFネットセンターが開発したUN/EDIFACTに基づくサブセットを利用し、開発期間の短縮を図った。認証に係るEDEN項目を追加した。

6] Secure TCP/IPネットワーク

ちなみに、Lanch Programmeでは、BOLEROはインターネットのみに対応した。

7] 通信プロトコル

メールでは、SMTP、POP3、会話形式ではHTTPを採用した。

8] MQI (Message Queuimg Infrastructure)

(注-6) PKI方式:Public Key Infrastructureの略。公開鍵暗号方式。

技術的説明は本書の"技術的側面からの考察"を参照。

 

2) 実験の目標達成度評価

実験の第一段階での評価は、参加企業に対するアンケートで行われた。実験作業の所用時間を計り、現在の紙ベースでの作業と比較し、有用性を検証するとともに、安全性に対する評価も行った結果、業界により差異はあるものの、概ね実用化は可能であり、期待する、との結論であった。

実験開始前に参加企業からアンケートで要望のあった項目別に評価する。(●は実現した項目、○は未実現の項目を示す。)

● 単なるメッセージ交換だけでは不十分。ストア&フォワード処理が必要

○ 紙のB/Lの代替としての電子B/L

● 買取書類の単位としてのフォルダー処理

● B/Lのみの処理センターでは不十分。広義の船積書類全体の管理が必要

○ B/L裏面約款の扱い

○ BOLEROとの整合性。対応方針の明確化

○ BOLEROシステムとのデータ接続の技術的可能性検証

○ 船会社がWEBにB/Lデータを登録し、荷主、海貨が参照する

○ Firm Bankingを利用した運賃支払い(B/L NOによる消し込み合理化)

 

 

 

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