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1] 船会社による船荷証券の発行

2] 荷主による買取書類の銀行への持ち込み

3] 銀行間の書類データの処理(国際間)

4] 揚げ地における銀行から受け荷主への送達(書類到着案内を含む)

5] 受け荷主から揚げ他船会社へのB/L提示とD/O発行依頼

これらの業務要件、システムが持つべき機能等について概略が決定された後、実験に向けて次のような作業が行われた。

1] 権利移転と公証認証を行うデータベース及びサーバーの設置

2] 文書管理を行うサーバーの設置

3] センター側(サーバー側)及びユーザー側ソフトウェア開発(ツールキット)

4] ユーザ各社にそれぞれの費用負担でクライアント設置、回線確保

5] 実験用データの作成

6] 実験実施(98年10月〜12月)

7] 報告書作成(99年1月〜3月)

EDEN実験の特徴は以下の通りである。

1] 貿易金融EDIモデルを作成した

貿易業務関係者、すなわち商社、銀行、船会社が集まり、貿易業務の実務に沿ってどのような文書(情報)が何時、誰から誰に流れるか(データフロー)を分析し、Business Information Modelに纏め上げた。

2] 有価証券所有権移転管理を電子的に実行すること

3] 文書管理の拡張

B/L、Invoice、Packing List等の単体での登録移転と共に銀行買い取り書類としての一纏まりの文書を管理する機能を付与した。また、電子商取引においては文書の自動確認が必要とされるところから、銀行における機能として各文書間の異同を確認する機能が付加されている。

4] 公証認証PKI方式(注-6)による電子署名と、UN/EDIFACTのX.509の採用。

船荷証券のように有価証券性があり、権利移転が重要である文書はDB集中管理方式を、それ以外の文書には二者間方式を採用した。

 

 

 

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