* 信用状取引によるためのコストが大幅に削減される。
3] セキュリティ向上
* 偽造防止(例、貨物引換証の内容保証、機密性)
* 情報の追跡機能強化
4] 複数システム間のシームレス接続の実現
* 社内システムと外部システムとの連結により、コスト削減と顧客サービス向上。
5] 顧客サービスの向上
* 書類ミスの減少
* 文書の一貫性向上
* 文書伝達時間の短縮
* 出荷後の荷物追跡が容易になる
6] 在庫管理改善
* ジャストインタイムの実現(仕入先システムと顧客システムの接続)
これらにより、経営面ではコスト構造の変化をもたらし、貿易関連業務のBPR(ビジネスプロセスリエンジニアリング、注3)を促すという。
(注-3) BPR:Business Process Re-engineeringの略。90年代はじめに、仕事のやり方を根本的に見直し、大幅に変更することが提唱された。すなわち、コンピュータシステムを導入するだけでは、従来の不合理な、または無駄な作業をコンピュータ上に置き換えているに過ぎないので、業務のやり方そのものをコンピュータで処理する上で量適な形態に変更しようとするもの。
(2) 貿易金融EDIの機能
前節で述べたボレロのBRSは、貿易金融EDIに求められる機能をまとめている。これを少し分析してみよう。
1] 貿易に関係する多くの業界を統合できること
貿易に関係する業界は、売買当事者の他に、輸送業者(船会杜、航空会社、複合運送業者、通関業者、港湾業者、倉庫業者、陸運業者、艀回漕業者、航空貨物代理店、等)、保険業者(保険代理店、サーベイヤ)、銀行、税関、港湾局、検数業者、検量業者、商工会議所、