(f) 貿易データエレメント集(TDED)開発の経緯
貿易関係業務のEDP化の基本となる(貿易)データエレメントの統一化、標準化の作業もECE/WP.4において1975年頃より関係国際機関との協力の下に進められてきた。そして合意に達したものから順次公表されてきたが、その後これをまとめて「貿易データエレメント集(TDED)」として発行することとなった。
第1節「序文」および第2節「索引」は1980年9月のECE/WP.4会議で採択されたものが、また、第3節「標準データエレメント」には、海上および複合輸送運送状、商業送り状、道路輸送と税関申告、鉄道輸送、信用状などのデータエレメントを収録したものが、TDED第1版として1981年6月に出版された。その後、ECE/WP.4の1982年9月会議において、SWEPRO3のSWECOMSEA4関連の新データエレメント、AWB(Airway Bill)、フォワーディンク、保健関係のデータエレメント並びに保守管理規則(第9節9.1項)が採択され、これらと共に第4節「注釈」、第5節「コード」および第6節「関連勧告と規格」を新たに収録した1983年版TDEDが発行された。
この貿易データエレメント集は、1986年3月1日にISO7372として公表された。ISO7372は、ISOとUN/ECEの共同保守機関で管理されることになっているが、最新版は1993年版以降出版されておらず、その後の追加、更新を盛り込んだ最新版の早急の出版が望まれる。
3SWEPRO-スウェーデンの貿易手続簡易化機関(Swedish Trade Procedures Council)
4SWECOMSEA-SWEPROが開発した国連標準に基づく海上輸送関係データ交換標準
3.4 貿易手続の簡易化に伴う法的側再の議論
ECE/WP.4では、それまでペーパー書類から電子帳票への移行に伴って発生するであろう法制度の問題をGE.1とGE.2の双方で「貿易手続簡易化の法的、商業的側面」として取り扱ってきた。しかし、個別に議論することによる両者間の調整の問題、効率性の問題を考慮してEC/WP4の1993年3月会期から、半日の日程で