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(iv) EDIおよびEDIのための一般標準の促進に関する文書の改訂と準備。

UN-JEDIグループは、合意されたシンタックスの概要をWP.4事務局に提出し、1987年3月EDIFACT(Electronic Data Interchange for Administration、Commerce and Transport:行政、商業、運輸のための電子データ交換)の名称を採択して、ISO宛文書を提出。EDIFACTは、1987年9月ISO/TC154において、反対な氏の圧倒的多数で承認され、1988年7月国際規格ISO9735が誕生し、その第1版がISOより出版された。

(e) UN/EDIFACT(ISO9735)の概要

EDIFACTは、開放型環境下での「メッセージ交換におけるユーザデータおよび関連サービスデータの構造化に関するアプリケーションレベルの規則」を要約、記述したものである。

この規則は、行政、商業および輸送分野の関係者間で交換するメッセージの準備に関するシンタックス規則を提供するもので、メッセージ設計規則を含む国連ECE貿易データ交換指針書(UNTDID)の一部を形成し、同規則が本シンタックス規則と共に使用されることになっている。

このISO9735(第1版)は、「バッチEDI用のシンタックス規則」であった(第3版までそうであった)。その後のEDI環境の変化により、このシンタックス規則に対してもさまざまな要請が寄せられた。例えば、(i)対話型EDI用のシンタックス規則、(ii)図形などオブジェクトデータも文字データと一緒に送りたい、(iii)メッセージレベルのセキュリティ確保の問題といったものであった。

これらの要請に応えるため、UN/ECE/WP.4/GE.1では、シンタックス開発グループ(SDG)を設置して、研究、開発を継続してきた。その成果として、1997年に新しいシンタックスのおおよその構成が示された。新シンタックス規則(ISO9735第4版という)は、次のように10部構成となっている。また、後で述べるようにWP.4からCEFACTへの改組に伴い、SDGは、発展的にCEFACTとISO/TC154との「合同シンタックス作業グループ(JSWG)」に改組されている。

 

 

 

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