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(c) TDIルールの強化から世界統一標準へ

1984年12月ECE貿易拡大委員会の第33回会期で、貿易データ交換のために種々のシステム間で国際的な互換性を確立すべく、努力すべきことが論議された。

1985年3月のEC/WP.4会議に於いて、ISOに調査を要請することとなったが、1985年9月の会議では、米国合同電子データ交換委員会(JEDI)から協議の呼び掛けがあり、WP.4の事務局も含めラポーターグループおよびGE.1の専門家は、1985年11月ニューヨークで、JEDI委員会と会合した。この会議には、米国運輸省、米国標準局(NBS)、TDCC、NCITD、US-AIAG、カナダ外務省等からも参加があり、TDI/EDIのシンタックス間の違いを検討するグループとデータエレメントとメッセージ/トランザクション標準を比較検討するグループの2つの作業グループが結成された。

第2回目の会合は、1986年3月ロンドンでGE.1とJEDI代表との間で持たれ、TDI、EDI両シンタックスを一本化したルールの開発が実現可能との見通しが出された。

(d) UN-JEDIグループの結成とUN/EDIFACTの誕生

ECE/WP.4は、1986年3月の会議で両シンタックスの統合とデータエレメント、標準メッセージ/トランザクション2を取り扱うためのUN/ECEとUSグループによる合同グループ(UN-JEDI)の結成を承認し、同年9月UN-JEDIグループに対して下記事項を委託した。

(i) 国際規格としてISOに提出するためのシンタックス草案の開発(2ケ月以内)。

(ii) 修飾子技法(Qualifier Technique)とコードを含む標準メッセージ(UNSM)開発。

(iii) 標準メッセージの準備および現行システムからの以降に関するガイドラインの作成。

2トランザクション(atransaction set-米国ANXIX.12では、標準メッセージのことをトランザクションセットと呼ぶ。)

 

 

 

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