EDIFACTの中心的な構成要素は、シンタックスルール(電子文書の記述文法)、データエレメント(電子文書の用語集)、標準文例集の3つである。また各種のコードリスト、運用ルール、解説書なども構成要素に含まれる。シンタックスルールはISO9735として登録されている。データエレメントと標準文例集については、業界や業務毎に整備していくことになる。
(出所:「日経BPデジタル大事典」1998年版 日経BP社 1998年4月)
46. アンサー・サービス:ANSER(Automatic Answer Network System for Electronic Request)
「ANSERは金融機関とオフィスや家庭を通信回線で結び、金融機関の顧客への通知や顧客からの照会に対する応答、資金の振込・振替サービスを音声応答装置などを使って自動的に行うネットワークサービスである。全国約530の金融機関が加盟し、EBサービスを全国の顧客に提供している。」(EBはElectronic Bankingの略称、Firm BankingやHome Bankingなどの総称)
(出所:「平成11年版 金融情報システム白書」 (財)金融情報システムセンター編 財形詳報杜 平成10年12月 152頁)
4 貿易金融EDI導入に期待されるメリット
47. B/Lの危機:(船荷証券の危機:The B/L Crisis、The Fast Ships Problem)
「本船が入港しても船荷証券が到着せず、荷受人も運送人も困惑するという事態」
「船荷証券は運送品である物品の引渡請求権を化体した有価証券(大陸法)または権原証券(英米法)であり、いずれにせよ運送人は船荷証券と引換えに物品を引き渡すのが原則である。この原則は、船荷証券が本船よりも早く目的地に到着することを当然の前提とするものであったが、高速船の出現が、この取引メカニズムに破綻をもたらしたのが船荷証券の危機である。」
(出所:「実践・貿易取引」 新堀 聡著 日本経済新聞社 1998.12 183頁)
48. 国際書留郵便:現行の国際郵便料金体系(郵便局資料─平成11年2月現在)
書留料金:410円(通常郵便物)、重量250gの場合を下記に例示する。