32. CLS Bank:(仮称)Continuous Linked Settlement Bank:
日米欧の約60の金融機関が2億〜3億円ずつ共同出資し、世界的な外国為替取引の決済を一元的に扱うと言われる専門銀行。新銀行の資本金は150億円程度で、1998年後半にもニューヨークに誤立すると言われる。2000年半ばにも業務を始める予定と言われる。新銀行は、決済完了までの時間差リスク(ヘルシュタット・リスク)を回避することが狙い
(出所:「日本経済新聞」1998年4月23日)。
「CLS銀行(本年中に米国の銀行免許取得予定)は2000年央に稼動開始し、米ドル、ユーロ、円、英ポンド、スイス・フラン、カナダ・ドルの6通貨のPVP(CLS決済)が開始される予定である。
このCLS決済は、1]CLS銀行に保有する決済参加銀行の口座間の「振替決済」と2]CLS銀行が各国の中央銀行に口座を開設して、s決済参加銀行とRTGSにより行う「資金決済」からなる(CLS決済の詳細は、本誌1997年9月号「金融資料」68から70頁参照)。」
(出所:「新外国為替円決済制度の概要について」 東京銀行協会 事務部 外国為替円決済制度管理室 佐方 裕 「金融」1999.2全国銀行協会連合会)
33. PVP:Payment versus Payment 異種通貨間の同時決済
証券の売買取引において、証券(現物)と購入代金(資金)との同時引渡を行なうDVP (Delivery versus Payment)に対応して、異種通貨間の資金の同時決済を呼称したもの。
2. 貿易金融EDIの意義
(1) 貿易関係業務の現状
34. 150億年:ここで記述した150億年については、科学の啓蒙家として有名だった故カール・セーガンの著書から引用した。「同氏はピュリッツアー賞を受賞した「エデンのドラゴン」(1977年発表)において時間の概念を捕えやすくするために、宇宙の歴史を150億年として、宇宙誕生の時を1月1日午前0時、現在を12月31日として、宇宙の歴史を1年で表した。」
(出所:「宇宙の果てにせまる」 野本 陽代著 岩波書店 1998年7月 岩波新書)
このセーガンの宇宙カレンダーによると、以下のように説明されている。
ビッグバンが1月1日で、われわれの天体のある銀河系の起源は5月1日、太陽系の起源は9月9日、地球が成立したのは9月14日(地球の年齢は46億年)。地球上の生命の起源は9月25日ごろ、明確な酸素大気が地球上で発達し始めるのが12月1日。猿人類と人間の祖先と思われるプロコンスルとラマピテクスの起源が12月31日の午後1時30分。そして最初の人類が登場するのは12月31目の午後10時30分とされている。