用語の説明:第二章 「各論」 第一節 「第4項 銀行業界からの評価」
(用語の頭の数字は、本文の表記の順で第4項全体の通番とした)
1. 電子取引の普及の現状
(1) 電子商取引の進展
1. インターネット:「internetと表記するとTCP/IPプロトコルを用いた任意のネットワークを指し、頭文字を大文字にしてInternetと表記すると地球規模のコンピュータネットワークを指すというように区別することがある。」
「コンピュータ同士が接続されてネットワークになっている世界最大のコンピュータ・ネットワーク。マルチメディア情報を発信するワールドワイド・ウェブ(WWW)をはじめ、電子メールシステムや電子掲示板システム、ファイル転送システムなどのサービスが複合的に提供されている。インターネットのinter-は国際(international)ではなく、「〜の間で相互に」という意味のinter-である。中国語では「国際互聯網」と呼ぶ。インターネットでは文字情報だけでなく静止画像や動画、サウンドの情報も多数発信されていて、さながら放送局の見本市といった観がある。外国のサイトヘの出入りが簡単で国際通信料金も特に必要ないため、国境を感じさせない。パソコン通信ネットワークとの大きな違いは、地球規模であることと、誰にでも簡単に情報発信ができる点にある。またパソコン通信サービスには中心となるコンピュータがあるが、インターネットには無い。中心的存在がないため一部が破壊されても機能するとの核戦争生き残り思想により米国で生まれた。誕生年には諸説あるが、米国防総省がARPANET(アルパネット、インターネットの母体)を開発した1969年をインターネット誕生の年とするのが一般的。1969年はベル研究所でUNIXが誕生した年でもあり、インターネットではUNIX機が多く用いられてきた。1990年代に入ると、米国では「情報スーパーハイウェー」の基盤や義務教育の素材として使われている。日本でも1992年に初めて商用サービスが開始され、1995年前後には爆発的に利用人口が増えた。通信料金以外は無料で情報を得ることができ、また簡単に低コストでホームページという情報発信画面をインターネット上に開設できるため、企業や個人が続々とホームページを公開している。新旧の技術、異なる機種、異なるソフトウェアを用いたネットワーク同士を接続するという至上命令は、インターネットの発展史上において様々なプロトコルを誕生させた。インターネットに関する技術的・習慣的な約束事は、RFCという文書に記されている。なお最初は学術のネットワークとして発足したインターネットが、近年ではビジネス利用が比重を占め、金銭がインターネットでやり取りされるに至って法律上の難問をも抱え込むことになった。」
(出所:「インターネット用語事典」 堤 大介著 技術評論社 '97.9)