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3. 損保業界からの評価

 

1. 損害保険業界に於けるEDI化の現状

<1> 特定企業とのEDI

(1) ホストコンピュターによる個別EDI対応

損害保険金杜は、申込件数の多い大手の商社/メーカーとの間で、保険申込データと保険料計上データを相互のホストコンピュターで送受信するEDI(電子データ交換)を展開しており、EDIによる処理件数は全体の2〜3割を占めている。しかしながら、これらの特定企業とのEDIは顧客により伝送フォーマットと通信手順が異なるために、顧客毎に送受信システムが存在する結果となっている。データ伝送を希望する顧客が増える度に、又データ伝送をしている既存の顧客が、データ伝送システムを開発/修正する度に、損害保険金杜も送受信システムの開発/修正を余儀なくされている。更に、これらの送受信システムに共通する事態(例えば、外為法の改正/消費税率の改訂等)が起これば、データ伝送をしている顧客相当数のシステム修正作業を行わなければならず、システムの設計/開発/メンテナンスに相当な負荷が掛かり、正に変換地獄に陥っている。

(2) パソコンによる個別EDI対応

昨今、顧客は保険申込の事務の簡素化/省力化を強く要望しており、パソコンを活用したFD(フロッピーデスク)を媒体とする申込受付、電子メールを使った申込受付も一部開始されており、申込形態はますます多様化の様相を呈している。

 

 

 

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