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(2) 携帯電話

ここでは、携帯電話におけるデータ通信について述べる。

陸上では、現在モバイルコンピューティングという形で、ノートパソコン等に携帯電話を接続し、インターネットにアクセスして電子メールの送受信を行うなど、データ通信においては最も普及している。海上においては、日本全土をカバーしているNTT-docomo等では、おおむね陸上から20マイル、場所によっては30マイル近くまで電波が届き、船上乗組員の中でも最も電子メールで利用されている手段であるというレポートもある。

通信速度は、9600bpsと船舶電話よりも速く、導入費用、通信費用を考えればコストパフォーマンス的には最適と言えることができる。

また、PHSは通信速度が32kbpsと高速であるが、通信エリアが都市部に限られているため、海上では不適と考えられる。

図2-13に携帯電話における利用形態を示す。

 

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図2-13 携帯電話における利用形態

 

 

 

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