成都B社の事例(中国系運輸企業)
1] 業務範囲の拡大
・ 従来は成都周辺が業務範囲であったが(大手といわれる企業でも主たるテリトリーは成都周辺であった)、四川省全体に業務範囲を拡大しつつあり、上海から重慶/成都への輸送も実施している。
・ 海上コンテナ輸送ニーズも高まりつつあることから、交通部と合作で専用会社も設立した。
・ フォワーダー業の会社も設立しており、荷主ニーズにすべて応じようという姿勢をとっている。
・ 混載小口貨物である「零担」輸送も業務範囲としており、混載が今後の課題であると考えているが、いまだ日本のレベルに達していないことも十分に認識している。
2] 車両の充実
ボルボ等の11トン超の大型車両の導入。
3] 運営
・ 仕事の50%は自社車両で行うが、残りは下請けを使用している。設備投資等のコスト負担を考えると、すべての設備を自社で持つことはリスクが大きいが、すべてを下請けで行うことも急な荷主ニーズに応えられず、自社サービスの柔軟性を削ぐとの認識を持っており、経営の視点からも日本の運輸企業と同様のマインドを持っているといえる。