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(FIG‐25)

最期にこれは、岩手山地域で広域隆起が起っています。又、地震も発生しております(M6.1)。これは去年の9月3日ですが、これはジェームスマンのレーダーのプリンター・フェロメトリーというテクニックを使って隆起量を測ったものですが、40cm以上も隆起した所があると言われております。この様な隆起と言うのは、先程、地殻の強度プロファイルをお示ししましたが、この地域では、脆性地殻の厚さがわずか3km位しか無いと言う事が非常に大きな意味があるのではないかと思われます。これがもし、マグマの貫入による隆起であれば大変な事ですけれども、もう1つの考え方としては、先程申し上げた様に、塑性地殻が非常に薄くなっているという事で容易に変形が起ると集中し易いという事が、もう1つ考えられるものではないかと、私はWAI-A#の結果から考えている次第です。

 

(以上です。)

 

(座長)木下

どうも、ありがとうございました。

大変おもしろい重大なご講演で、例えばODPのHole504Bのなどと言うものは、色々、こういう困難な問題で我々も苦しんで来た訳ですが、implecation(含蓄)の多いお話しを伺って、大変ありがたかったと思います。

どうも先生ありがとうございました。

 

 

 

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