(FIG-6)
その具体的な船につきましては、大凡のイメージは出来上がっておりますが、これは、先程来ご説明がありましたように建造の予算が認められ、建造の段階に至った段階で、そのいよいよ基本設計から実際のモノを造る設計に至る訳でございまして、まだ、これは1つの考え方でありまして、これは決して、今、固定しているものではありませんが、しかし、その最終目標がこのライザーで4000mの海域までが掘削できると言う、その途中の段階としてこの水深2500mまでを先ず目指し、それらの成果を元に最終目標に持って行こうと言う事でございます。掘削の深さについては既にご紹介がありました、今、2003年から、その試験掘削から、徐々に、なるべく短時間の間に本格的な科学掘削に移って行きたいと考えております。今、申しあげました様な課題のこの様な事につきましては、お手元の予稿集をご覧頂きまして、日本語ですが、ご覧戴けると思いますし、それからアブストラクトにもご紹介しておりますので時間が余りありませんので省略いたします。
(FIG-7)
現在は、ともかく異常な安定の期間であるという、これは、何故かと言う事も含めまして、この地球のHistoryの古文書を解き明かして行くという事、
(FIG-8)それから地殻変動のモデリングにつきましてはもう既にご紹介頂いた訳ですが、具体的には、こう言ったところに掘削を行って、それで、その後の掘削孔にこのモニタリングのための機器を設置して行くという事であります。
(FIG‐9)
先程申し上げました様な、このマントルが如何なる振る舞いをしているかと言う事を究めるために、最近の地震波トモグラフィーなどで、今、ご覧頂きました部分と言うのは、その深さ約100km位の、この上部マントルの上の部分位までを考えている訳ですが、その地震波トモグラフィーその他で、この下の下部マントルについて、あるいは核との間のInteractionその他が、だんだんと、薄ぼんやりと見えて来るようになりました。こう言った所迄の掘削というのは、そう簡単な話ではありませんが、ここの情報が得られる所が、幾つかあると言う事が知られました。今、平 先生が、ご紹介下さいました、そのオントンジャワ海台を1つのポイント、それからシャツキライズその他、そう言う所では出て来ている岩石、火山岩、その組成を知る事によって、その中に、その下のマントルの情報が持ち込まれて来ている、運び出されて来ている、これは、今、噴火している所ですが、古い海台(大きな海台ですが)には、そう言う事がある。そうしますと、そこの掘削を行う事によって、もっと下の、この簡単に手が触れられないような所ですが、部分的にその情報が得られるという掘削も可能になって来るという事で、この地球深部ダイナミクスというものとの、結びつきが出て来る訳で、この速い拡大、遅い拡大、マントルの働き、その他を考える事は大切な事です。今、申し上げました巨大海台、LIPSと呼ばれております事と、モノを直に採ると言う事が、この地球深部ダイナミクスに非常に重要なことです。
(FIG-10)
微生物の件につきましては先程ご紹介頂きました通り、午後、パークス先生のお話に、詳しく出てくることと思いますので省略させて頂きます。
(FIG-11)
ガスハイドレートの問題につきましては、1つはこの地球上のCO2の循環の中でこれがかなりの役割をしている可能性がある。従来は、ある意味では試みで掘って、確かにメタンハイドレートがシャーベット状で存在するという確認をODPでしておりますが、この燃える氷と言われる事が指摘さあれております。それについての研究が本格的な取り組みが出来るであろうと言う風に思われる訳でございます。