(3)地球深部ダイナミクス研究
地殻とマントルの境界は、地震学的に得られるモホ面と一致するものと仮定してきまざまな地球モデルが構築されていますが、その真偽を確かめることが追られています(図39)。従来法では地殻の上部2kmしか達していません。ライザー掘削により高速拡大軸と低速拡大軸での地殻の全断面及びモホ面を貫く連続試料が得られれば、地球モデルが大幅に改良されます。
太平洋にはマントル内でのスーパープルームの上昇による巨大火成活動によって形成された巨大海台が多数存在します(図40)。この巨大海台を貫く掘削を行うことによって、マントルのダイナミクスについての理解が深められます(図41)。