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5.2 深海地球ドリリング計画の歩み

1959年に地殻とマントルの境界であるモホ面(モホロボチッチ境界面)への到達を目指した「モホール計画」が発表されて以来、カス1号からグローマーチャレンジャー号に引継がれ、1975年に米DSDP計画が国際共同プログラムIPOD計画に発展して日本(文部省海洋研)が参加。1985年に現在のジョイデスレゾリューション号によるODP計画が開始されています(図17)。

このような日本の取り組みを踏まえて、1990年海洋開発審議会第3号答申において新しい掘削船の開発を含む国際深海掘削計画への取り組みの強化がうたわれました。

海洋科学技術センターでは1990年にライザー掘削技術の研究に着手、1992年に要素技術開発の開始、1995年に全体システムの研究を開始、1998年に海底掘削システム試験機の製作を開始しています。

この間、ODPとの間では、1994年にODP執行委員会が日本のライザー掘削船構想を支持し、1996年にODP長期計画書でライザー掘削船と従来型科学掘削船の2船体制が明記されました。

 

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図17 深海地球ドリリング計画の歩み

 

 

 

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