現行の上昇マーケットでは、全ての既存の深海用掘削リグが割り増しディレードを要求している。そういう中で、この様なことをするのは非実用的でとても実現することはないことに見える。即ち稼働中の深海掘削船を運用から外しこのような大規模改造を実行するという選択をすることは。
ウエルコンストラクション
7,000'以深の大水深では、ウエルは、もし採算性あるリザーバーが発見されているならば、サブシーツリーで仕上げられるように設計される。
超大水深では、経済的な海面孔井仕上げ方法がない。
大ていの開発井は、サブシーツリーで仕上げられるように設計される。
超大水深では、全体のウエルコストの中の無形のコストの割合が増加する。(注:無形コストとは掘削船を運用する費用。パイプ等の直接掘削に必要な消耗材即ち有形コスト以外の費用。)
無形コストの増加は、高くなるリグデイレイト、長くなる掘削時間、増加する支援コストによる。
有形なあるいはチューブラーコストと言ってもよいが、全ウエルコストの中でそれが占める割合が減少するので、もし採算性あるリザーバーが発見されるならば、ウエルを仕上げるように設計することにより多くの意味がある。
掘削投資は増加するが、もう一本ウエルを掘削しなければならないケースと比較すると小さいものである。
であるので、「浅い」海域では、試掘井は消耗品と考えられるが、超大水深のウエルでは最初の設計段階から孔井仕上げを念頭においている。
サブシーウエルは、後日不都合が出て高いコストを払わないために、徹底的にテストしておかねばならない。
ウエルは、販売用ラインの生産率の変動で必要となった場合はグラベルパックし、その後はウエル内を完全にきれいにする。(注:泥水等の不純物が生産油に出てこないまでに汲み上げてきれにしておく。井戸底が砂層の場合、砂が生産油に混じらないように砂利袋(?)を置く。)
超大水深の場合、海底の完成ウエルにもう一度戻ることは、マイナーな修理でさえ数百万ドルかかる。
かくして、超大水深用リグは、ウエルテストができるように必要な大きさと装備が必要である。
理想的には、デッキエリアは機器がテスト出来るように充分広く、リグは原油貯蔵能力を持つこと。
およそ4,000平方フィートのデッキ・エリアがあると、20,000BOPDか100MMCFD用生産設備を設置出来る。