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もし規則により油(注:テスト用に産出した油)を燃やすことを禁止されている場合、あるいは効率的に焼却出来ない場合は、リグに原油貯蔵能力がなければ生産油を受けるためのバージが必要となるだろう。

100,000バレル容量のバージをリグに隣接して係留し数日間動的に位置保持させることは、新たな問題を引き起こす。

掘削船に原油貯蔵能力があると、輸送バージへ油を積み込むためにバージが隣接しておく時間は短かくてすむ。

深海油田開発を経済的なものにするために非常に良い状態で孔井仕上げするには、地層ダメージを最小にするためのきれいな孔井年上げ流体が必要である。

超大水深用リグは次に関わる十分な泥水貯蔵容量を備えていなければならない。即ち、掘削しウエルを仕上げるのに必要な全ての流体を効率よく扱うに十分な貯蔵容量。

専用の孔井仕上げ流体のタンクなしでは、流体を置換する時間は、ロジスティックがよくても、数日かかろう。

また、タンクはライザー容積分も取り扱うことができなければならない;水深10,000'、21''ライザーで3,500bblsある。

 

結論:

既存の機器で、稼動水深限界は7,000'から8,000'へ深くなった。

次のより深い水深へのステップへ行くためには、全システムの仕様を効率的で安全なオペレーションのために上げなければならない。

超大水深用リグは試掘と開発の両方の仕事をするから、過去の深海用リグでは必要なかった十分なサイズであることが必要である。

10,000'水深用リグは、これらの2つの基本的な考えを取り入れることになる。

最高10,000'のライザーストリングを、安全に、効率的に、多くの環境条件の中で、揚降し操作出来るように設計される。

1000トンのフックロード容量があれば、ライザーで浮力材のない部分を大きく取ることが出来る。そうすると吊荷重が大きくなり、速い潮流下で切り離された大水深用ライザーストリングにつきまとう危険を少なくする事が出来る。

船はとても大きくなり、動揺特性は優れたものになる。

スペースとバリアブルロードは、10,000'ライザーストリングと関連する材料と機器に対応して適切である。さらに大きい生産用テスト設備と原油貯蔵を設置することができる。

 

 

 

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