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パネルディスカッション「海←→陸 水系の健康を回復するには?」

【コーディネーター】 片寄俊秀(関西学院大学 総結合政策学部 教授)

【パネラー】

鷲尾圭司 (林崎漁業協同組合 企画研究室長)

酒井秀幸 (武庫川ネットワーク 代表)

田中哲夫 (姫路工業大学 自然・環境科学研究所 助教授/兵庫県立 人と自然の博物館 主任研究員)

藤井絢子 (滋賀県環境生活協同組合 理事長)

 

【片寄】後半の部では、先程言いましたように、大喜利のノリで、このタレント4人にいろいろ話していただきたいと思っています。

皆さんから質問票をいただきました。すごい質問がいろいろ出ています。

 

「環境ホルモンの話が出た中で、休憩時間に参加者全員に缶飲料が配られたことに対して、どのようにお考えでしょうか?」

 

藤井さんに答えてもらいましょう。

 

全員にいろいろ来ていますが、大阪芸大のハービー・シャピロさんから質問が来ています。

「日本は海洋文化なのか、河川文化なのか、どちらが島国としてベストでしょうか?」

「自然災害は自然の美しさの一部であると思う。そういうことはどう教えてよいでしょうか?」

 

皮肉な質問です。「災害は自然の美しさの一部だ」いう表現はあまりうまい表現ではないですね。やっぱり一度災害にあいますと骨身にしみて、災害とか怪我をすると、自然とのつきあいというのは非常に真摯になると思うのです。

私自身、実は長崎に26年間住んでおりまして、その間に長崎大水害という全くものすごい水害の場面にあいました。この阪神淡路大震災のときもそうでしたが、その火災害の1〜2日目くらいまでは実に人間どうしがみんな素直だったのです。やっぱり自然というのはすごいなと、自然の前にひれ伏したというのでしょうか。そして、お互いが助け合わないとだめだという気持ちだったのですが、2日目の後半、8日目と時間がたってきますと、しだいに境界がどうの、このゴミがどうだといろいろ争いごとが出てくる。人間の性というのは救いがたいものだと思いました。それを美しさととらえてどう教えてよいのか、これもまたなかなか難しい質問です。

 

もうひとつシャピロさんから鋭い指摘があります。

「GGTは英文が保険会社のような感じですよ。あまりよい英語名とは思えないのですが」

 

これはあとで彼を顧問に迎えて、ちゃんといい名前に変えられるといいかもしれません。それから、

「日本文化にとって、どんな自然が価値あるでしょうか?特に水関係のものに」

 

これは会場の皆さんと一緒に語っていきましょう。

それでは、各人に質問が出ていることを含めて、それぞれお話しいただくようにしましょうか。

 

僕のところに片寄宛てに来ているのが、

「今朝、テレビで神戸空港を造るのに、新神戸と関西空港を海底トンネルでつなぐ、という話をしていましたが、トンネルを造ることの海に対する影響はどうなのでしょうか?」

 

これまたすごい質問ですね。これは影響がないことはないですね。トンネルというのはいろいろありまして、入口と出口のところに弱点があると思います。一番底の海底のところはおそらく表に出ない形ですむでしょうが、トンネルは入って出ないといけないから、その出口のところに確実に矛盾が出てくるだろう、という気はします。この質問に僕は答える力はないですね。だれか鷲尾さんあたりからまた答えていただきたいと思っています。

それでは、鷲尾さんから、今の質問と、先程ちょっと語りたりなかったお気持ちも含めてお話しいただきたいと思います。

 

 

 

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