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この堤ほどとか忘れましたが、落差は非常に小さいのですけれでも、下にコンクリートの「たたき」があります。この「たたき」があると、魚は助走をつけてジャンプすることができません。

たとえ10〜20cmであっても、助走する空間が下にないと、魚は遡上できないのです。

 

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写真2.5.26 全面魚道(京都府 宇川) (田中)

 

現在、様々な魚道について考えられています。

これは全面魚道というものです。堰堤をつくって、その横に申し訳程度の階段をつくるのではなしに、川全体を魚道にしてしまおうというものです。

これらが解決されたら、瀬と淵という「河川の構造」が次に控えているのですが、ともかく川に水を戻すことが一番大切なことで、その次が海と川を行き来する移動障害を取り払うことです。

この最初の問題、水量というのは、ものすごく難しい問題だろうと私は思っています。

 

【片寄】川に水がなければ魚はすめない。当たり前ですね。

段差があるといけない。バリヤーですね。魚にとってのバリアフリー空間というのが絶対に必要だ、ということをお話しいただきました。

 

事例4] 「琵琶湖からのメッセージ」

藤井 絢子 (滋賀県環境生活協同組合 理事長)

 

私は、皆さんがお飲みになっている、いわば水源からまいりました。

10月の始めに、琵琶湖で、田舟に乗って湖の側から河口をずっと見ていくという作業をちょっとやってみました。もちろん陸側からもたびたび川筋を追いながら見ていっているのですが、当たり前のことながらコンクリート化された河川の流入しているその河口部は美しいはずもなく、やはり琵琶湖はつらいなという思いでぐるっと回りました。

琵琶湖にいらした方はご存じのように、今、湖岸堤が全部被っておりますから、かつてヨシだったところもコンクリートに変わってしまっています。260haぐらいヨシ地があったと言われていますが、今は面積的にその半分ぐらいです。面積的に半分だけではなくて、そのヨシにもあまり元気がない。

かつてはそのヨシが非常にいい、琵琶湖にとって水質のためにも暮らしにも役に立っていたのですが、窒素、リンをたっぷり吸うヨシを刈り上げて、その刈り上げたヨシで名古屋、金沢、京都、多くは京都の建具を作ると葦職人の方がおっしゃっていました。今、夏になっても葦戸を立てるというような雅な暮らしが非常に少なくなっておりますから、その葦を使うということが非常に少なくなってしまっています。そうすると、しだいに手入れがされなくなっていくということもあって、そのヨシの生えているあたりも随分と以前と違ってきています。

 

 

 

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