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【会場2]】それからもう一つ、審議会のことについて。審議会は結局元は税金なのですが、行政機関や国はお金を持っています。審議会の方に出席したいただいたらそれ相応の報酬を出すと思うのです。審議会の機能といいますと、国なり地方自治体なりが策定した方策を大筋で認めるような機能しかしていないと思うのです。もう少し審議会のあり方自体も考えられるべきではないかと思っています。

 

【大谷】一つのご意見ですね。

 

【会場3]】漁協婦人部を担当しています富岡と申します。先程広島県の後継者の方が、山に木を植えられるというお話を承ったのですが、私たちも実は森は海の恋人という運動をだんだん広げてきています。昨年も宮城県も唐桑漁協というところへまいりまして、そこで畑山先生のお話をお聞きしました。森に木を植えて、山に木を植えて、そして魚を育てよう。またカキを育てようという運動が現在も全国各地で行われています。

私たちの愛媛県の漁協婦人部としましても、たった一握りの運動ではありますが、今年の4月に初めて小田深山という国有林にまいりまして、苗木代もそしてバス代もお弁当代も全部私たちの自己負担ということで1000本の木を植えてまいりました。この運動がこれから愛媛県各地にも広がっていってほしいと願っています。

また合成洗剤追放運動もしていますが、なかなか進んでまいりません。そして今せっけんの話が出ましたが、私たち婦人部もせっけんを使うという運動を進めています。そして海は大切な私たちの生活の資源でもありますし、またこれからの後継者に残していかなければいけないきれいな大切な海ですので、これからも私たち婦人部としましては海を守っていきたいと思っています。それで地域の方皆さんに、ひとつご協力をお願いしたいと思います。

 

【大谷】どちらの漁協婦人部ですか。

 

【会場3]】私は上灘漁協婦人部ですが、愛媛県の漁婦連の会長をさせていただいております。

 

【大谷】そういう活動が愛媛県で始まっているということは私も知りませんでした。失礼しました。「森は海の恋人、川が仲人」という言葉がありますが、ぜひ続けていってもらいたいと思います。

 

【会場4]】野本と申します。「森は海の恋人」とよくお話が出ていますが、本を読んでいまして非常に感動の涙がこの間も出ました。そこに「川が仲人」ということを書いていますが、これはよく考えてみるとこれは「恋の通い道」ではないか。畠山さんや皆さんのおっしゃっていることがより生きてくるのではないかと感じます。これは今水環境をよくする具体的提案ということで9ページの小冊子をご用意していまして、その9ページのところに、先程発言されました松本氏の森は海の恋人ということでしている、植林運動をしている、それはりっぱなことだ。やり続けなければならない。長い年月がかかるだろう。しかしその途中の川が恋の通い道だ。川に生活排水を流し込んだのでは、それこそ100年、火星を待つどころではないうんぬん。やはりせっけん、シャンプーもやめるべきだという提案をしています。合成洗剤をやめてせっけんに切り替えたら、確かに合成洗剤は大きなペケだ。せっけんにしたら少しはましかもしれないけれど、やはり小さなペケなのだということをぜひ考えて、そこのところを実践して比べてほしいと思います。その関連の情報は私が持っています。

 

【会場5]】先程の梅津寺の件でお答えしたいのです。私、松山市役所の環境管理課の川崎と申します。基本的には、梅津寺のところは下水道はきていません。公共下水道は通っていません。それで梅津寺の海水浴場の水質で悪かったのは大腸菌です。CODについては逆に基準は達成しています。大腸菌が入ってくるのは、し尿が入っているということで、私どもが取り組んだのは浄化槽です。くみ取りでは逆に出ませんが、浄化槽は滅菌等々していない場合には大腸菌は当然流れ出ますので、その滅菌対策をお願いに地域に回ったということですので、訂正させていただいたらと思います。

 

 

 

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