日本財団 図書館


【大谷】ここでひとつ誤解が解けたといいますか、対話ができたことはうれしく思います。

 

【会場2]】浄化槽は3月に1回など点検をして、浄化槽がきちんと機能しているかどうかを検査しながら浄化槽を使っています。もし大腸菌群が出ているとすればそれは深山以外の上流の水域から出たものです。防波堤が長くない以前は潮流に乗って海の水が変わっていたのですが、防波堤が長くなったら、前に興居島があるので、密閉した海域になってしまうのです。四十島のところの海流がはやくて、その海流の入れ替わりによって梅津寺の海岸の海の水が入れ替わっていたのですが、それが低下しているのです。かつては海岸に海藻が打ち上げられてきていたのですが、現在は海藻ほとんどありません。かつては梅津寺の海岸から沖の方へ釣り糸を投げて釣りをしている人がいましたが、それも今はありません。

結局は梅津寺の海岸が汚染されてきているので、川が汚染されてきていると思うのです。梅津寺の海岸の下水の点検に回られたのは大変ご苦労なことだと思いますが、根本的なことを考えて、その場あたりの処置は考えていただいたらと思っています。

 

【大谷】点検に来られたときに現場の人と話していただきたいと思います。

 

133-1.gif

大谷 伸二

 

話があっちこっち散ってしまいましたが、それだけ瀬戸内海の環境問題について課題がたくさんあるということでご容赦いただきたいと思います。

環境保全の運動というのは、横へ広がるとともに継続していく縦の広がりも大切だと思います。今日帰ってお魚でもつつきながら親子で話し、深めていただきたいと思います。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION