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【会場1]】なるほど。せっけんというのは合成洗剤ほど大悪ではないけれども、小悪であることはご存じだと思います。これは先程柳先生のお話だったと思うのですが、地球上50億人、60億人の中でこういうものを使っているのは文明国、先進国だけです。10億人はいないでしょうね。それ以外の40〜50億人の連中はこんなものはなしで十分健康な生活をしているのです。ですからここらあたりを壇上の先生はさっぱりやめたということをまず言っていただいて、それからいわゆる発想の転換ですね。これからこういう壇上に上がってシンポジウムを進めていただけると、我々も聞いていてなるほどなと思うのですが、いかがでしょう。

今我々一人一人が何ができるか。せっけんを今からやめたらいいのです。せっけんシャンプーを今からやめたらいいのです。お金がいらないのです。困るのはせっけんシャンプーのメーカーが困る。フロンもやめさせたぐらいですから、何も問題ないと思うのです。ここで3000万人の連中がやめたら、道後温泉に愛媛県の人口ぐらいが来るのです。これをやめてくれたら海までの環境がすべてよくなるのです。

 

【阿部】せっけんシャンプーをやめる。

 

【会場1]】そうです。

 

【阿部】合成シャンプーではなくて?

 

【会場1]】全部やめたらいいのです。もういらないのです、すべて。

 

【阿部】お湯で髪を洗うと。

 

【会場1]】そうです。私のところは家族も含めてみんな・・・長話ししてすみません。

 

【大谷】ご意見としておうかがいしておきます。

 

【会場2]】私は一住民です。ここへ参加した理由というのは梅津寺の海岸のすぐ近くに住んでおります。それで今年の夏、海水浴にほかの海岸から比べて適合性が低いという結果が出ました。しばらくして市の自治体の方が、海岸近くの家庭をまわられまして下水道の点検をされたようなのです。どなたか来られたと思っていたのですが、対応せずに出かけに玄関をのぞきましたら下水道業者の名簿が入っていました。

それは違うので、10年ぐらい前に梅津寺海岸の沖の堤防が倍ぐらいに延長されたのです。それで梅津寺の海岸の海の水が外洋へ流れなくなって、5年ぐらい前に空港の拡張や周辺の整備が進んで二重、三重に、梅津寺海岸の海の水が外洋に流れなくなってきたのです。その結果よどんできて流れの蓄積で梅津寺海岸の海水が汚くなったわけなのです。そういうことをきちんと認識できるように、今日の会合は地方自治体の行政の担当の方の参加があったらよかったなと思っているのです。お話を聞いていますと、漁業団体の方、市民団体の方のご参会のようで、あれっと思っています。このようなシンポジウムは行政担当者の研修の場にしていただきたいし、もっと住民の方が参加しやすいような形式をとっていただきたいと思いました。そういうことを思いましたので、一言述べさせていただきました。失礼いたしました。

 

【大谷】梅津寺地域の住民の下水が外洋へ流れなくなったということですか。

 

【会場2]】梅津寺地域は、下水道をかつては海に流していたかもしれませんが、住宅の建て替え建て替えが進んでいまして、住宅を建て替えたら、皆さんくみ取りトイレを水洗トイレにされますので、梅津寺海岸の沿岸地域から下水がそのまま海へ流れることは現在はほとんどありません。でもそれを市かどうかわかりませんが、行政担当の現場の方はそういうことを考えられないわけなのです。これは梅津寺の沿岸の下水が海に直に流れているのだというような認識しかできないわけなのです。そういうことはないので、行政担当の方はもう少し勉強していただきたいと思っております。

 

【大谷】行政がとんちんかんなことをしていると。

 

 

 

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