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写真2.2.8 姫島3](片山)

 

そこの自動販売機には「デポジットにご協力ください」という案内があります。飲料缶が1本120円とすると、姫島村では130円で売られています。

 

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写真2.2.9 姫島4](片山)

 

ブルーのマークが付いていますが、これがデポジットのマークです。

商工会の方が一缶一缶貼られたものです。このシールが貼ってあるものを飲んだあと、村の中のどこのお店に行っても10円戻ってくるというやり方なのですが、これを「デポジット」といいます。

 

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写真2.2.10 姫島5](片山)

 

島の中でデポジットを実施したことで、まず、飲料缶の回収のカゴが要らない。そして、缶の回収率が89%以上であるということ、それから行政でゴミとして集める必要もないということで、島の中でゴミを作らないということを役場の方が言っていらっしゃいました。島の中でゴミを作ったら最後、どうやって処理をするかということが大変な問題になってくる。ゴミにしないということで、14年前からデポジットをされているということだそうです。

私たちは3月29日に、福岡のこのアクロスで、デポジット制度を法律化しよう、というシンポジウムを開きました。全国的な流れの中、「ゴミにしない」という発想の中で、飲料缶、飲料容器をデポジットにしていくとすれば、例えば、容器代が1缶50円とか100円だったら、皆さん集めて帰られると思います。これが、非常に安い金額でつくられるために、どうしてもポイ捨てをしてしまう。海辺とか町の中にゴミとして散乱してしまう。

 

 

 

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