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水源地の汚染は、現地の人たちの地域破壊を含めた環境汚染です。私たちは福岡という水の流れでいけば一番下流の方にいますが、結果的に私たちが飲む水に汚染されたものが入ってくるのではないか、という心配があります。

例えば、福岡県の久留米市では、一般廃棄物処分場の建設問題を抱えています。筑後川を通して処分場を見ていくと、たくさんの問題が出てきます。

これをどうしたらいいか、すでに皆さんもおわかりだと思います。「生活の見直し」という言葉は10年前くらいから、言うだけでちっとも世の中変わっていかない。もっともっと現場を見てほしいというのが私の願いです。私たちは現場を見るため、各地を回っています。最近スライドを撮りはじめました。

<以下、スライド併用>

 

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写真2.2.1 豊島1](片山)

 

1ヶ月前、これは福岡県内ではありませんが、瀬戸内海の小豆島の隣にある小さな町、「豊島(てしま)」という島です。20年間で約50万トンの産業廃棄物が捨てられた島です。直接この島に処分場があって、そこから出てくる水がどんな色をしているのか、遠くから映した写真です。

豊島に入る約15分前の船から見た景色です。船が着くところからちょっと奥ぐらいにあるところが、問題になった産廃処分場の場所です。

赤い屋根が豊島の町民センターで、1泊3000円で泊まれますので、よかったらどうぞ。

 

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写真2.2.2 豊島2](片山)

 

さっきの港から車で約15分ぐらい行きましたところにある処分場です。道路側に積まれておりますがもともとは産廃のゴミの山だけにあったそうです。また不届き者が出てきて、ここでゴルフ場ができたらいいかもしれないというので、土を被せてしまったために、雑草が写っています。たまたま私たちが行った日、ご一緒したのは、ダイオキシン騒動で問題になっている大阪府の能勢町、それから清掃工場からのダイオキシンの排出量一番有名になった兵庫県の穴粟美化センターのそばに住んでいる住民の方と一緒に見学をしました。

 

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写真2.2.3 豊島3](片山)

調査のために6m掘られた穴です。

 

 

 

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