? ベトナム国内の修繕船事業
?-1 ベトナム修繕船産業の現状
ベトナムの造船所は現在、16,000DWTまでの船舶を修繕する能力を具えている。
1999年2月には現在建設中の現代ヴィナシン合弁造船所が一部操業を開始する。この造船所では400,000DWTまでの船舶の修繕が可能となる。現存のベトナム国内主要修繕ヤードは以下の通り。
第2表 1998年現在、ベトナム国内の主要修繕ヤード

上記の表に掲げた造船所は、バソン造船所、X-50造船所、ソンツー社、海難救助・修繕船事業を例外として、他はすべてヴィナシンに所属している。
?-2 ベトナム国内の合弁修繕船ヤード
ベトナム修繕船業界では、外資との合弁事業2社が活躍している。アジア・スター造船所(ハイフォン、修繕能力16,000DWT)とケッペル・バソン造船所(ホーチミン市、修繕能力15,000DWT)の両社である。前述のように、1999年2月には現代ヴィナシン合弁造船所(修繕能力400,000DWT)も稼動を開始する。これら合弁修繕ヤード3社は、中大型船(10,000DWT以上)を対象としている。
アジア・スターは海外パートナーと提携したために、外国船の修繕受注に成功した。また外国船主がベトナムの造船所との対応で経験する困難を解消することにも成功する結果になった。