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 タイの主要造船所の多くはバンコク市内および近郊のチャオプラや川沿いにある。一部造船所のこのような立地は、施設の拡充に制約要因となる。現在、近年の船舶大型化傾向と川の水深が浅いことから、一部の造船所は適地への移転を検討している。
 現在、タイの造船所の中で最大建造能力が8,000DWTのものが1ヵ所あり、この造船所はさらに最大能力140,000DWTの浮ドックを保有する。修繕能力はタイの港湾に寄港する大抵の船舶の船型に対応できる。造船所の多くは乾ドックに比べて初期投資が低くて済む浮ドックを採用している。一部の造船所はCAD(コンピュータ援用設計)、NC切断機、自動溶接機などの近代設備や機器の導入に投資して、コスト削減や建造期間短縮などを図っている。

 

第2表 建造能力3,000以上のタイ造船所の設備

(1)B:船台、D:乾ドック、F:浮ドック、S:船架
   
  (2)(*)は新造船・修繕船兼用。

 

 

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