?-2投資委員会(BOI)
投資委員会(BOI)は、船舶の効率的な運航にとって重要な、具体的には島喚問海運、外航海運(フル・タイム用船を除く)、造船、修繕船、解撤、その他直接関係する諸設備等の関連産業への優遇措置の提供により、投資を調整し、また促進する任務を付託されている。これには、1987年制定の包括的投資規則で優遇措置の対象とされた投資分野として、1997年の優先投資計画(IPP)で指定された海運企業、新造船設備、修繕船設備の近代化が含まれる。IPPにより、内航海運に使用される輸入船(付随する交換用部品、機器を含む)でBOIに登録したものについては税金、関税が免除される。免許を受けたSBSR企業で、拡張ないしは近代化実施中のものは、関税免除、税額控除、課税対象所得に適用される追加控除、その他、財政措置を伴わないインセンティブなど、各種の優遇措置や特典を享受することができる。これらの措置により、新たな資本の流入が促進されるので、SBSR産業の一層の振興が期待される。現在、MARINA公認のSBSR企業のうち、14社がこれらBOIによる優遇措置を利用している。第10表に、1995年以降BOIの優遇措置を頻繁に利用した造船所の代表的な例を示す。
第10表 1995年以降BOIの優遇措置を頻繁に利用した造船所の代表例
