3.5.2 主要港のベスト10集計
(1) Muroran〔室蘭〕
･船種/船型:
最も寄港数が多いのは｢General cargo〔雑貨船〕｣であるが、船型とあわせてみると1万総ﾄﾝ以上では｢Bulk〔ばら積貨物船〕｣の寄港数が多い。また、10万総ﾄﾝ以上では｢Tank〔タンカー〕｣が多い。
･船籍/船齢:
船籍で多いのは｢Japan｣であり、次が｢Panama｣であるが、ほぼ同数である。次いで｢Russia｣が多い。平均船齢でみると｢Russia｣｢Belize｣が20年を越えている。
･船種/船齢:
最も寄港数の多い｢General cargo〔雑貨船〕｣には比較的船齢の高い船舶が多い。逆に平均船齢の低いのは｢Tank〔タンカー〕｣である。
(2) Tomakomai〔苫小牧〕
･船種/船型:
Murorann同様10,000総ﾄﾝ以上では｢Bulk〔ばら積貨物船〕｣の寄港数が多い。10万総ﾄﾝを越える船舶は｢Tank〔タンカー〕｣のみである。
･船籍/船齢:
船籍では｢Panama｣が抜きん出て多く、次が｢Russia｣である。平均船齢でみると｢Russia｣が20年を越えている。
･船種/船齢:
最も寄港数の多い｢General cargo〔雑貨船〕｣には比較的船齢の高い船舶が多い。逆に平均船齢の低いのは｢Tank〔タンカー〕｣である。
(3) Chiba〔千葉〕
･船種/船型:
最も寄港数が多いのは｢General cargo〔雑貨船〕｣で、次いで｢Tank〔タンカー〕｣｢Bulk〔ばら積貨物船〕｣となっている。｢General
cargo〔雑貨船〕｣は比較的船型の小さなものが多いが、｢Bulk〔ばら積貨物船〕｣｢Tank〔タンカー〕｣では船型の大きなものが多い。特に10万総ﾄﾝ以上の船舶では｢Tank〔タンカー〕｣突出している。
･船籍/船齢:
船籍では｢Panama｣が抜きん出て多く、次が｢Korea,South｣｢Japan｣と続いている。平均船齢でみると｢Burunei｣が20年を越えている。
･船種/船齢:
最も平均船齢の高いのは｢LNG〔LNG運搬船〕｣であり、逆に平均船齢の最も低いのは｢C.C.(Container
Carrier)〔コンテナ船〕｣である。
(4) Tokyo〔東京〕
･船種/船型:
｢C.C.(Container Carrier)〔コンテナ船〕｣の寄港数が圧倒的に多く、全体の6割強を占める。1万総ﾄﾝ以上の船型で見ても｢C.C.(Container
Carrier)〔コンテナ船〕｣が8割を占めている。
･船籍/船齢:
船籍では｢Panama｣が抜きん出て多い。平均船齢では、15年を越えるような船籍はなく、比較的平均船齢は低い。平均船齢が最も低い船籍は｢Cyprus｣である。
･船種/船齢:
船種別で見ても平均船齢は比較的低く、15年を越えるのは｢Part
C.C.〔セミコンテナ船〕｣のみであるが、寄港数は17回と少ない。
(5) Yokohama〔横浜〕
･船種/船型:
今回調査時の港別では最も寄港数の多い港である。｢C.C.(Container
Carrier)〔コンテナ船〕｣の寄港数が最も多く、次いで｢General
cargo〔雑貨船〕｣｢Vehicle〔自動車運搬船〕｣｢Tank〔タンカー〕｣と続いている。｢General
cargo〔雑貨船〕｣は、1万総ﾄﾝ未満のもののほうが多いが、｢C.C.(Container
Carrier)〔コンテナ船〕｣｢Vehicle〔自動車運搬船〕｣｢Bulk〔ばら積貨物船〕｣では1万総ﾄﾝ以上のほうが多い。｢Tank〔タンカー〕｣は小型から大型まで広く船型は分布しているが、10万総ﾄﾝ以上では圧倒的に他の船種より多い。
･船籍/船齢:
船籍では｢Panama｣が多く2位の｢Japan｣の約2倍となっている。船齢ではそれほど高船齢の船籍はなく、平均船齢が15年を越えるのは｢U.S.A｣のみであった。
･船種/船齢:
船種別で見ても平均船齢は比較的低く、15年を越えるのは無い。
(6) Kawasaki〔川崎〕
･船種/船型:
最も寄港数が多いのは｢Tank〔タンカー〕｣で、｢Bulk〔ばら積貨物船〕｣｢General
cargo〔雑貨船〕｣がほぼ同数でこれに続いている。｢General
cargo〔雑貨船〕｣では、1万総ﾄﾝ未満のもののほうが多いが、その他の船種では、比較的大型の船型のものが多い。10万総ﾄﾝ以上では｢Tank〔タンカー〕｣｢LNG〔LNG運搬船〕｣｢Bulk〔ばら積貨物船〕｣が多い。
･船籍/船齢:
船籍では｢Panama｣が多く2位の｢Liberia｣の約3〜4倍となっている。平均船齢では寄港数8位の｢Russia｣が20年を越えている。
･船種/船齢:
全寄港船の平均船齢でみて、比較的低い。
