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電子水路通報の発行について

海上保安庁
水路部

 海上保安庁水路部では、紙海図と同等の情報を世界的に統一された基準によりデジタル化し、当該情報をCD−ROMに収録した航海用電f海図(ENC=Electronic Navigational Chart)を発行しており、これは電子海図表示システム(ECDIS=Electronic Chart Display and Information System)のディスプレイ上に表示することにより航海用電子海図として使用でき、従来の紙海図よりも利便性があります。このENCの第一号は平成7年に発行し、その後日本沿岸海域をカバーするため、中小縮尺で編集したENCを3枚発行しました。さらに平成10年3月には、船舶が輻覆する海域の第1号として大縮尺のENC「東京湾」を発行しました。今後は東京湾以外の船舶輻輳海域を重点的に刊行していく予定です。
 しかし、これだけでは海図としての要件を備えておらず、ENCを最新のものに維持する情報を加える必要があります。このため平成10年9月25日に世界に先がけて、ENCを最新維持する電子水路通報を発行しました。
 電子水路通報は、ENCの更新情報をCD−ROMに収録したもので、現在はENCのうちE3011「東京湾」とE3001「東京湾至足摺岬」の更新情報が入力してあり、毎月最終金曜日に発行しています。
 紙海図の更新作業は、水路通報に記載している変更事項を手作業で改正し、また添付してある補正図を張り付ける等相当時間がかかりますが、ENCの更新作業は、ENCの更新情報が人力されたCD-ROMをECDISにそう入することによりENCの内容が自動的に更新されます。
 なお、電子水路通報のCD-ROMの価格は、2,400円(消費税・送料・梱包材料費は含んでいません。)ですが、平成11年3月までは、ENC購入者のうち電子水路通報を希望される方には無料(送料・こん包材料費は希望者負担となります。)で全国の水路図誌販売所より頒布しています。

電子水路通報の例

更新後の電子海図     更新前の電子海図

 

 

 

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