礼砲
軍艦が外国の港を訪れたり、国の元首や首相、将官などの公式訪問を受ける場合、空砲を発射して敬意を表するのが帆船時代からの国際儀礼になっている。昔の大砲は1度発射すると次の発射までかなり時間がかかった。発射の反動でずり下がった大砲の砲身内部を掃除し、筒先から弾薬筒と砲丸を押し込んで大砲を元の位置へ戻し、起爆用の火薬を入れて導火線に火をつける、というような手間がかかったからである。そこで船に積んである大砲を全部発射してしまえば次の発射はできないことになるので、それによって敵意のないことを示そうとしたのが礼砲のはじまりだという。礼砲の発射回数は国の元首に対する場合や祝祭日が21発というように奇数が慣例で、相手の階級によって少なくなる。
(杉浦昭典著「海の昔ばなし」から抜粋)
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