日本財団 図書館


われわれの浜から
    海難をなくそう

第6回漁船海難防止全道大会から

大会の概要

 第6回漁船海難防止全道大会は、10月6日午前10時から釧路市民文化会館に道内の漁業関係者1200人が参加して開かれた。この大会は、(社)北海道漁船海難防止センターが、広く全道の漁業関係者に海難防止を呼びかけ、海難の絶無を期するため、日本財団から補助金を受けて昭和63年から1年おきに実施している。
 開会に先立ち、海難による物故者に全員で黙とうを捧げた。
 大会は工藤実行委員長の開会宣言に続き、舞台天井に飾られたくす玉が割られ幕を開けた。
 主催者の石井日出男大会長は挨拶で「本道周辺の海難は、関係者の不断の努力により、近年減少傾向にあるものの依然としてあとを絶たず、多くの尊い人命と貴重な財産が失われている。より一層の海難防止に対する意識の高揚と啓発をはかることが肝要である。」と述べた。
 このあと、来賓の挨拶に続いて、この大会のメイン゛海難事故体験発表"が、三者から行われ、参加者に貴重な教訓を訴え深い感銘を与えた(内容は後記のとおり)。
 次いで道内海難防止センターの11支部で選定した海難防止の標語の発表があり、これらの趣旨を取り入れた腹話術が演じられ、漁業者の応援出演もあって、笑いの中にオレンジベスト(救命衣)の着用を訴えた。
 最後に、釧路地区漁協青年部の佐々木副会長が力強く安全操業を宣言(後記)の後、参加者全員で大会スローガン“われわれの浜から海難をなくそう”とシュプレヒコールを行い、板垣副大会長の閉会の言葉があって正午に終了した。



主催者挨拶をする石井大会長
(釧路市民文化会館で)

 

 

 

前ページ    目次へ    次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION