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光陰矢の如し

 除幕式の後、ご夫妻は1度父牧水が滞在した神子元島を訪れたいというご希望あったが、双方のスケジュールが合わずに実現できないまま、私自身新潟へ転勤し、転居の挨拶状をお送りしたが、紛失されたものか、下田の歌碑建立発起人代表で短歌雑誌「賀茂短歌会」代表原昇先生に照会があり、原先生から私に旅人先生が住所を知りたがっている旨の連絡があった。
 早速連絡を取ったところ非常に喜ばれ、灯台長から手紙を貰ったと原先生にはがきが寄せられたとのことであった。原先生にはがきが寄せられた話は、旅人先生がお亡くなりなって、原先生と弔問などについて問い合わせをしたときである。
 当時中学生だった「花捧ぐ娘」も、今では小学3年生を筆頭に3児の母となった。まさに「光陰矢の如し」ではある。

(燈光会常務理事 吉田武治記)

 

 

 

 

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