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 本船は風力18メートルまでは運航することに定めており、それを越えるような時化のときは運航を取り止めます。また、時化のときの揺れば在来船と異なり、波を受けた時にブローチング現象で丁度航空機が気流の悪いときに揺れるように気持ちの悪い揺れ方をします。」等興味のある話を披露してくれた。


大鶴啓美海務部次長(左)から説明を受ける訪船アドバイザー


船内の売店に集まってもらった事務部の皆さん


運航管理者の話


近藤 昭夫氏


 会社の運航管理者、常務取締役海務部長、近藤昭夫氏には安全運航について聞いた。
「安全運航のためには、技術の日進月歩する時代ですが、基本に忠実であってほしい。また、地域に小さくならないで、視野を大きくもって貰いたい。現場にあっては規律の確立、決められたことを守ること、上長の指示には従うことが大切です。」と原点の見直しを強調した。
 われわれを乗せた“ゆにこん”は、風も弱く波も小さいこの日の津軽海峡を快適に走り、青森を出港して2時間後の14時に定刻どおり函館に着岸した。この間、2人の訪船アドバイザーは乗組員の当直態度や設備関係を細かくチェックしていた。また、同乗の日本財団の福田氏も本船に関するメモを熱心にとっていたようだった。

ミーティング


橋本アドバイザーのミニ講座に耳を傾ける乗組員


短い停泊中にも関わらずミーティングに参加した乗組員


 函館に入港し、次に函館を出港するまでの1時間20分という忙しい時間を割いて、訪船アドバイザーと乗組員とのミーティングを行った。橋本アドバイザーが「高速船の運航とヒューマンエラー」と題してミニ講演をした後、質問意見を交換するという手法だった。残念ながら質問意見があまり出なかったが、乗組員は熱心に橋本アドバイザーに耳を傾けていた。
 函館から青森への折り返し航海も同じように快適な2時間を有意義に過ごせた。乗組員のみなさんおよび会社関係者のさらなる安全運航への熱意と継続を期待しながら夕暮れの青森港で“ゆにこん”に別れた。
(同乗した訪船アドバイザーの橋本進氏と山田昌利氏および日本財団の福田英夫氏から“ゆにこん”乗船の感想などコメントをいただいたので囲み記事で紹介する。) =文責 村上=

 

 

 

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