特集
40年間の船たち
イラストレーター 柳原良平

アンクルトリス
今回、日本海難防止協会が創立40周年を迎えられたことで「海と安全」の記念号に、この40年間の日本の船の移り変わりを私の絵にそって振り返ってみよう。
40年前、1958年、昭和33年の話題の船はなんといっても大阪商船の南米航路移民船「あるぜんちな丸」である。平成の時代になって続々と本格的なクルーズ客船が生まれたが、壊滅的な打撃を受けた太平洋戦争の戦後の昭和時代の日本商船隊の中で、歴史に残る優秀船と言えるだろう。
私事になるが、昭和29年にサントリーの宣伝部に勤め、広告を制作していた私がテレビのコマーシャルの主人公としてアンクルトリスを登場させえたのが33年である。

あるぜんちな丸

たこま丸