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海難防止のつどい

 推進大会の来賓が退席したあと同じ会場で11時5分から「タイタニックの海難余話」と題した海事史研究家の野間恒さんの講演があり、スライドで珍しい写真を使いながら興味深い話が続いた。
 内容が海難防止に密接なことに加えて、映画「タイタニック」が超ロングランを続けているときでもあり、参加者は熱心に耳を傾けていた。


今年の体験航海はヘリ搭載型大型巡視船“やしま”


海上保安庁音楽隊の船上演奏には多くの人がうっとり

体験航海

 予定を少し過ぎた12時15分講演が終わり昼食休憩に入った。参加者によっては、昼休みを利用して船の科学館を見学の後、船の科学館の岸壁に着岸している巡視船“やしま”(ヘリコプター2機搭載型巡視船、5,300?)に乗船を開始、午後の体験航海だけに参加する人々も加わり、約700人が乗船した。船上では出港前の時間帯から海上保安庁の音楽隊(須田隊長)による数々の名曲が演奏され、参加者を喜ばせた。“やしま”は13時45分に離岸、比較的静かな海況の東京湾を南下して横浜に向かった。
 航海中は、船内マイクを通しての「海・船・港・安全ルールなどの説明」、東京湾での「ヘリコプターによる漂流者救助訓練」の見学、「海難防止推進アピール」、「海上保安庁音楽隊の演奏会」などを楽しみながら2時間半の体験航海を終え、16時25分横浜に入港、海難防止のつどいのすべての行事を終えた。
 横浜港で“やしま”を下船した参加者は、そのまま帰宅を急ぐもの、横浜の中華街で食事をするもの、みなと未来21に向かうもの等々思い思いに散っていった。
 巡視船による体験航海は、例年人気があるが、東京港から出港して同じ東京港に入港するという今までのパターンから、東京港を出て横浜港に入るという初めての試みは参加者の多くから好評を得たようだった。
=文責 村上


東京湾で行われた海中漂流者救助(吊り上げ)訓練


 

 

 

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