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海難防止の催し海難防止推進大会とつどい
          “人気の体験航海”

日本海難防止協会は、7月23日「全国海難防止強調運動推進大会」と「海難防止のつどい」を東京の船の科学館および巡視船“やしま”において開いた。
 この行事は、日本海難防止協会の海難防止・海洋汚染防止の周知宣伝事業の柱の1つである海難防止キャンペーンの一環で、国民の海に対する関心の高まる海のシーズンに合わせて7月16日から31日まで実施中の平成10年度全国海難防止強調運動期間中に、広く一般市民を対象として開いたもの。


海難防止推進大会

 平成10年度全国海難防止強調運動推進大会は、(社)日本海難防止協会、(財)海上保安協会および海上保安庁の主催、また、運輸省、気象庁、水産庁、日本財団、日本海事財団の後援で東京・船の科学館で開いた。
 この日、雨がちな天気が予報されていたため参加者の出足が心配されたが、朝から晴天となりその心配はなくなった。会場には、キャッチコピーおよびポスター図案の入賞者を含む一般関係者、海事関係者合わせて約380人が出席した。


“安全で美しい海をいつまでも”と可愛らしいアピール

 大会は、午前10時30分開会、まず主催者として海上保安庁の楠木行雄長官、日本海難防止協会の寺井久美会長があいさつに立ち、「海難事故は減少傾向にあるものの依然としてあとを絶たない。その原因の多くが、見張り不十分や船の位置の不確認など人為的なミスにあるのでその対策に努力していきたい。また油流出による海洋汚染の防止と対策にも全力で当たりたい。これらの活動の成果を上げるために関係者の一層の協力をお願いする」とそれぞれが呼びかけた。
 続いて、来賓を代表して運輸省羽生次郎運輸政策局長(代理)があいさつの後、平成10年度全国海難防止運動用キャッチコピーおよびポスター図案の入選作品がそれぞれ会場のスクリーンで紹介されたあと、今年のポスターに採用されたポスター図案の川崎克己さん、キャッチコピーの柳沢裕昭さんら入選者1人ひとりに海上保安庁、日本財団、日本海難防止協会、海上保安協会からそれぞれ表彰があった。
 このあと壇上にチビッコたち数人が上がり「安全で美しい海をいつまでも」と書かれた横断幕を掲げてこの大会の主旨をアピールすると、温かい拍手で会場が応え推進大会の行事を終えた。


表彰を待つ受賞者の面々=船の科学館オーロラホール

 

 

 

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