クルージングのすすめ
岡本 お仕事で外国へ行って、外国の海岸へお立ちになったことは。
沼田 一昨年、ミャンマーへ行きました。あそこは海ではなく川ですね。
岡本 あれはエ-ヤワディー川の河口ですが、海水が混じっているところですね。
沼田 そこで夕景をねらうわけです。その時間は夕陽が水に映りきれいですし、小船が行き交い、水浴びや洗濯をする人がいて雰囲気もありますので行くのですが、ガイドには私のその気持ちがよくわからないのです。ミャンマーの内戦で夕刻に処刑されたことがあったらしく、夕景は逆にいやがるの
です。
なぜ夕景をねらうかがわからないといわれたことがあります。視覚的に美しくてもイメージは消えませんからね。
仕事以外では客船クルージングでバリ島とカナダに行ったことがあります。
最初に行ったのは3、4年前にインドネシアで、バリ島まで飛行機で行き、待っていた8,000?くらいの旅客船で島々を回ってシンガポールまでの一週間くらいのクルージングでした。
岡本 いいですね。どんな具合でしたか。
沼田 クルージングは至れり尽くせりで、カルチャー教室もあるし、マリンスポーツもあるし、エアロビクスもやらせてくれるし、ビンゴパーティーもあるし、仮装パーティー、ディナーショーもあります。1週間退屈することなくすごせるわけです。
最初から何から何まで参加してくたびれ果ててしまいました。夜はドレスアップしなければいけないので、最後のころは着替えるのがいやで部屋でぐったりなっていました。
雑誌のどなたかの記事で「クルージングに行って船旅を楽しくすごすには、船内で友達を作らない、パーティーには出ない、本をたくさん持っていく」と書いてありました。私は「なるほどな」と思いました。全部付き合っていたらくたくたになるのです。
この時、私の方は疲れてしまいましたが主人は本が好きなものですから、最初から本を持ってゆったりと1週間をすごしていました。これは一理あると思いました。
そのあとの夏にアラスカクルーズに行きました。これはよかったです!。普段私たちは時間に追われ、常にカメラを持っていなければいけない、持っていなければ気がすまないのです。いつも持っていないと現場で使えないことになりますので。
しかし、船は乗ってしまえば部屋に荷物を置いたままで、良い景色があるとそこのカメラで撮ればよいのです。私の部屋は窓があってベットに寝ながらゆっくりと変わる風景を眺める……、静かな広い海の中にぽつんと、それがなんともぜいたくですね。
ただ、クルーズは夫婦仲よくないと……。長旅ですからどうしてもけんかをするのです。仲良くしていると年をとってからよい旅ができると思います(笑)。
岡本 そのような幸せそうな顔をして話されると、もう何のコメントもできませんね(笑)。
