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特集 
   対談  海と日本人

岡本 行夫

沼田 早苗

1945年生まれ。68年一橋大学経済学部卒業後、外務省に入省。経済局、北米局、OECD日本政府代表部、在エジプト、在アメリカ日本大使館を経て北米局安全保障課長、北米第一課長を歴任。
91年外務省を退官。?岡本アソシェイツを設立し、国際コンサルタントとして政府機関や企業に助言を行う傍ら、講演・テレビ・ラジオのコメンテーター、新聞雑誌への執筆等幅広く活動。
96年11月〜98年3月沖縄担当首相補佐官、国際交流基金参与、科学技術庁参与。著書「さらば漂流日本」「ニッポン再生最前線」。

1948年横浜生まれ。68年大竹省二スタジオで助手を勤めるかたわら「パイプのけむり」「遠くへ行きたい」などテレビレポーターと撮影を担当。
78年フリーランスとなり個展「男の素顔」「私の写交録」「みんな・みんな・蒼き狼」「もう1人の日本人」静岡博にて静岡100年記念写真展を開催。
グラビア連載には「ジュノン」に私の男性探訪を「ラ・セーヌ」に女の歳時記、「潮」に奥様拝見と朋友、「ソフィア」には家族の肖像などがあり、「財界」の表紙を12年連載。


岡本 日本海難防止協会はこの8月1日に創立40周年を迎え、その記念対談ということですが、実はテーマが「海と日本人」という私にとってむずかしいもので、最初依頼があったときはお断りをしていたのですが、テーマにこだわらず自由勝手に話しても結構ですのでぜひにと頼まれ、それに相手が沼田さんと伺って、お引き受けしたのです。よろしくお願いします。

ヨットマンは硬派

岡本 まず、月並みな質問で恐縮ですが、沼田さんと海とのかかわりは。

沼田 そんなに意識して海とかかわっているとは思っていないのですが、瀬戸内海を撮ったり、テレビの仕事で「真珠の小箱」という伊勢湾の島を巡って旅番組みのレポーターをしたり、海上保安庁のフォトコンテストの審査員に携わって結構長いのです。海上保安友の会の関係で先日海上保安庁創立50周年の感謝状をいただいたりしました。
 結果的に海にかかわる仕事が多かったように思います。私の生まれは横浜で、若いときにはデートに最高の場所でしたから(笑)。倉庫が並んでいるところなどロマンティックでしたので、そこにはよく行きました。

岡本 私は大学でヨット部に入りまして、当時は合宿所が横浜港山下の貯木場のあたりにあり、今はヨットハーバーになっていますが、あの辺を徘徊していました。

沼田 硬派ですか(笑)。

岡本 根は軟派でヨット部に入れば何かよいことがあるかと思って入ったのですが、女性禁制で女性を乗せてはいけない期待外れ一(笑)。試合に備えてしごきの連続でありまして、これはひどいところに入ったと思いました。
 私は神奈川県藤沢市出身で海に近かったのですが、沼田さんは海のそばで育ったということが自分の性格に影響を及ぼしていると思われますか。

 

 

 

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