2、海難発生原因について(図3、4参照)
(1)原因別の状況
プレジャーボート等の海難を原因別にみると、機関取扱い不良154隻(22.8%)が最も多く、次いで見張り不十分106隻(15.7%)、操船不適切80隻(11.9%)、気象・海象不注意71隻(10.5%)となっており、船舶の運航に必要な基本的な知識、技術の欠如による海難の発生が例年同様に多くなっています。
(2)海難種類別・原因別状況
機関故障149隻の原因として、機関整備不良、機関取扱い不注意等の機関取扱い不良が79.9%(119隻)を占めています。
衝突126隻の原因として、見張り不十分、操船不適切等の運航の過誤が84.9%(107隻)を占めています。
乗揚げ89隻の原因として、船位不確認、操船不適切、見張り不十分等の運航の過誤が92.1%(82隻)を占めています。
推進器障害82隻の原因として、操船不適切、見張り不十分等の運航の過誤が62.3%(81隻)を占めています。
転覆68隻の原因として、気象・海象不注意、操船不適切等の運航の過誤が89.7%(61隻)を占めています。
図3 プレジャーボート等の原因別発生状況(平成9年)
(台風及び異常気象下のものを除く)

図4 プレジャーボート等の海難種類別・原因別海難発生状況(平成9年)
(台風及び異常気象下のものを除く)
