2 作業上の一般的な注意
(1) 担当の作業責任者をはっきりさせておきます。
(2) 事前の打ち合わせを十分行い、作業員一人一人に、その作業分担及び作業要領を把握させます。
(3) 緊急時の応急対策について、十分話し合っておきます。
(1) 緊急時の信号はどうか。
(2) 電話連絡の場合には、その連絡先はどこか(海上保安庁の現地機関への連絡速報などを含める)。
(4) 作業中に起こり得る、あらゆる事態に即応できるように、十分な作業員を配置しておくとともに、作業分担を事前に定めておきます。
(5) 作業開始前に、船内設備や機器類の再点検と確認を行います。
(1) 弁の開閉に誤りはないか。
(2) パイプに破孔部や開口部はないか。
(3) 油面計の作動は良好か。
(4) ホースなどの長さは適当か。
(5) 使用するホースやその接続部分(ナットの片締め、パッキン、フランジ等)の状態はよいか。
(6) 油受皿やスカッパーへの木栓又はウエスなどによる施栓は十分か。
(7) 使用後ホースを取り外したとき、取外し口にとりつける蓋の用意はよいか。
カーゴラインは正(+)圧か。
(8) エアパイプは開放されているかどうか。
(9) オイルフェンス、油処理剤などの防除資器材が準備されているか。また、オイルフェンスが展張しているか。
(6) けい留索は、潮の干満、潮流、風や波あるいは喫水やトリムなどの変化に対応できるようになっているか確認しておきます。
(7) 作業責任者は、作業の開始時や修了時、荒天が予想される時など、とくに大事な時には、直接監督にあたるほか作業の進み具合の全般について常に気を配らなければなりません。
(8) 作業中は、各タンクの液面監視・チェックをひんぱんに行います。
(9) 作業を修了したときには、すぐに“油記録簿”に必要な事項を記入しておくことを忘れてはなりません。
なお、油記録簿は海洋汚染及び海上災害の防止に関する法律で3年間、船内保存となっています。
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