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6. MARPOL 73/78附属書I及びIIの見直し

 

背景

 

6.1 当小委員会は、MARPOL 73/78附属書I及びIIの見直しは当初MEPCにおいて議論され、MEPC 37で以下を含む一般行動計画(MEPC 37/22/Add.1Annex 21)を作成したことを想起した。

 .1 最適な調和及び相互関係を確保するために、両附属書の見直しをそれぞれの委託事項に沿って平行して行う。

 .2 長年にわたって得られた経験を考慮し、両附属書の編集上の改正を、当該改正によって必要となる派生的な改正とともに最終化する。

 .3

 .3.1 本質的改正を確認、評価し、適切な改正を一式整える。

 .3.2 そのような改正がどうしても必要かどうかを決定する。

 .3.3 そのような本質的改正が引き起こす結果を検討する。

 

6.2 両附属書見直しのための委託事項及びMARPOL 73/78附属書IIの改正版のための索引案がいずれも合意された(MEPC 37/22/Add.1、Annex 21、appendices 1、2、及び3)ことを銘記した。

 

6.3 両附属書見直しの対象範囲についての意見が発散していると認識されたため、BLG 1において、MEPC 38での更なる審議のため、両附属書見直しのための総合的枠組みが準備された。結局、MEPC 38はBLG小委員会に附属書I及びIIを本質的に改正することの損益を審議し、将来のMEPC会合に現状報告書を提出するよう指示した。

 

6.4 これに加え、当小委員会は本質的な改正の損益分析はMARPOL 73/78附属書I及びIIの見直しについての現状報告書の一部としてまとめるべきと合意されたことを想起した。この現状報告書(BLG 2/15、annex 3)はMEPC 40で審議され、その結果が事務局提出文書BLG 3/2にあり、議題項目2で討議された。

 

MARPOL 73/78附属書Iの見直し

 

附属書I案の様式

 

6.5 当小委員会は、BLG 2で合意されMEPC 40で承認されたように、附属書Iの改正版は文書BLG 3/6/3中にあるように「新造タンカー」の構造要件と「既存タンカー」についての祖父条項を扱う新章を含むべきであることを想起した。当該新章は未だ追加されてはいないが、祖父条項提案は文書BLG 3/6/3の添付にあるように改正附属書Iの第4章パートA、パラグラフ1.2に含まれている。祖父条項を新章とする意図は、このパラグラフから参照される規則を主要本文から分離して混乱を避けることにある。

 

6.6 しかしながら当小委員会は、オランダが文書BLG 3/6/14で示すように新様式に懸念を持っており、起案部会が改正案文の策定作業を進める前にこの必要性を検討すべきことを銘記した。

 

6.7 オランダ代表は文書BLG 3/6/14を紹介し、現状合意されている附属書Iの新様式は一時的な解決に過ぎず、新造/既存タンカーというコンセプトを再び持ち出すことになると表明した。オランダは文書BLG 3/6/14の添付にあるように、様々な世代の船舶のための適切な定義がこの問題を解決するであろうことを提案した。

 

6.8 当小委員会はオランダの懸念を認識しながらも、BLG 2で合意しMEPC 40で承認されたアプローチが最も効果的かつ実際的な方法であると合意した。結局当小委員会はこの合意された様式を編集上修正する討議を進めることとなった。

 

 

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