3. タンカーのための追加の安全措置
3.1 当小委員会は、タンカーの貨物タンク圧力過大防止のための追加的安全措置を規定するSOLAS規則改正を検討すべしというMSC
63の指示を受けてBLG 1がSOLAS第II-2/56、59及び62規則改正の最終案文を準備し、これが決議MSC.57(67)として採択され1998年7月1日に発効したことを銘記した。
3.2 当小委員会は、BLG 1がタンカーの安全措置についての更なる討議の結果、引き続く会合において以下の事項を更に討議すべきことに合意したことを想起した。
.1 MSC/Circ.387により改正されたイナート・ガス・システムの改正ガイドラインMSC/Circ.353見直し。
.2 タンカーの貨物タンクへの火炎侵入防止装置の設計、試験及び設置のための改正基準MSC/Circ.677の見直し。
当小委員会では、これらの事項がBLG 2の議題に選ばれなかったため討議されなかったことを銘記し、今期会合の本議題の下で検討を続けることに合意した。
MSC/Circ.387により改正されたイナート・ガス・システムの改正ガイドラインMSC/Circ.353見直し
3.3 FP 40により提起されたMSC/Circ.387により改正されたイナート・ガス・システムの改正ガイドラインMSC/Circ.353を見直す必要があるとの懸念に関連し、BLG
1が、ノルウェーにより提起された独立タンクのサーマル・ブリージングのための現行装置に関する視点を銘記して、加盟国に対し更なる討議のための良きベースと考えられるノルウェー提出文書BLG
1/4へのコメントを提出するよう招請したことを当小委員会は想起した。
3.4 しばらく討議した後、当小委員会は、SOLAS第II-2/59規則の改正により当該改正ガイドラインのセクション3.9及び3.10のような関連規定の見直しが必要となったことに合意し、加盟国に対し当該改正ガイドラインのあるべき改正についてのコメント及び提案をBLG
4で審議できるように提出するよう招請した。
3.5 当小委員会の本件での上記のような行動方針からして、両委員会は本件の完了目標期日を1999年に延ばすよう招請された。
タンカーの貨物タンクへの火炎侵入防止装置の設計、試験及び設置のための改正基準MSC/Circ.677の見直し
3.6 BLG 1が、MSC/Circ.677に素材、内面の仕上げ、表面要件、保守手順のような情報及びISOにより作成中の圧力/真空バルブリセットガイドラインを含めるべきとの見直し提案についてのFP
41での討議結果並びにISO/TC 8における圧力/真空バルブの基準に関するいかなる進展も当小委員会に情報として提出されるべきと銘記したことを、当小委員会は想起した。
3.7 当小委員会はISO/CD 15364「船舶及び海洋技術−貨物タンクの圧力/真空バルブ」なる文書がISO/TC
8により用意されており、その最終版がBLG 4の開催に先立って発行される見込みであるとの知らせを受け、ISO基準の最終化を待って当該基準が利用できるようになったBLG
4でMSC/Circ.677見直しを実施することに合意した。よって当小委員会はISOに対し当該基準が採択され次第BLG
4に提出するよう求めることで合意し、事務局にこの招請をISO/TC
8の事務局に通知するよう指示した。