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17. 船舶の環境指標を含む総合的安全評価

 

17.1 当委員会は、IMO規則作成手順への総合的安全評価(FSA)適用のための暫定ガイドラインに関するMEPC 回章案が、第68回MSC及び第40回MEPCで承認されたことを銘記した。

 

17.2 当委員会は、MSC/Circ.829及びMEPC/Circ.335として1997年11月に発行されたこれらのガイドラインは、ESAが、海運活動に付随する危険を評価し、また、これらの分野における危険を削減するためのIMO選択肢の費用対効果を評価するためのシステムであり、IMO規則作成手順への支援を提供すべきものであることを指摘していることで合意した。

 

17.3 当委員会は、MEPC 42直前の日曜日に、専門家でない人々がFSAに精通するように、FSA特別プレゼンテーションが開催されたことを銘記した。
プレゼンテーションは、仮説事例形式を採用し、決定手順検討のための勧告用に採用される手順の実際的適用を示した5段階FSA手順をもって参加者を得た。

 

17.4 この特別講習を組織した英国代表団は、プレゼンテーション内容について以下の点を指摘した。

 .1 FSAに関するMEPC/MSC共同作業部会が、このプレゼンテーション構想を展開し、第40回MEPCにおいて承認された。

 .2 このプレゼンテーションには35ヶ国の代表、15のNGO及びIMO事務局職員を含む100人以上が参加した。

 .3 プレゼンテーションは、MSC及びMEPCで承認されたFSAガイドラインを使用し、原油タンカーからの偶然の汚染に関する仮説事例を提供した多国籍チームにより実施された。

 .4 プレゼンテーションは、IMO決定手順を促進するであろうこの新手段に対し参加者が示した鋭い興味を実際にやってみるという議論にまで及んでいた。

 

17.5 当委員会は、IMO規則作成手順に役立つ、重要な手段としてのFSAの理解促進に寄与した大きなな貢献を認識して、このプレゼンテーションの主催者として、またプレゼンターとしての英国に感謝の意を表明した。

 

17.6 当委員会は、FSAまだ幼年段階であり、決定手順について、将来の具体的適用からの経験を通じ、さらに学ぶ必要があることを銘記した。

 

17.7 当委員会は、時間的制約のため、残りの問題の議論を、MEPC 44の議題事項として先送りすることで合意した。

 

18. 委員会ガイドラインの適用

当委員会は、時間的制約及び作業量のため、この議題の検討を次会期に先送りすることに決定した。
MEPCは、次回会期において、第19.14項に反映されているバハマのコメントを考慮して、MSC 70で表明された委員会ガイドラインの改正提案に関する見解について検討することになる。

 

 

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