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16.汚染防止に関する人的要因の役割

 

16.1 当委員会は、人的要因(HE)及び総合的安全評価(FSA)に関するMSC/MEPC共同作業部会が、MSC会合の間、2つの個別作業部会とて開催されるはずであったことを想起した。
しかしながら、当委員会は、MSC 69の作業計画非常に多忙なので、2つの作業部を、当該会期中に共同会合として開催すべきことで合意した。
MSC/MEPC共同作業部会報告書は、文書MEPC 42/16に記載されており、また、文書MSC 70/13文書としてMSC 70に提出予定である。

 

16.2 当委員会は、最終化された事項及びMSC 69会期中のMSC/MEPC共同作業部会の一般的経過に関する暫定報告書が、MSC 69に提出されたことを銘記した。
MSC 69においては、MSC 69報告書に反映されているように関連事項に関する多くの決定がなされた。(MSC 69/22第13.19〜13.21項及び第14.12〜14.19項)

 

MSC/MEPC共同作業部会報告書

 

16.3 当委員会は、人的要因に関する問題について、共同作業部会報告書(MEPC 42/16)を検討し、かつ、

 .1 加盟各国に対し、SOLAS第IX章及びISMコードの改正案についてのコメントをMSC 71提出し、かつ、MSC 71の代表団に、ISMコード証書の専門家を含む必要性を考慮するよう要請した。(第7項)

 .2 疲労に関する予備的検討を銘記した。(第14〜16項及び付属1)

 .3 MSC 70の決定を条件として、合意された委託事項の下に、米国による調整による、疲労に関する会期中間期通信部会を設置することで合意した。(第17項及び付属2)

 .4 MSC 70の決定を条件として、第22項で述べられている事項を、MSC69で設置されたFSAに関する会期中間期通信部会委託事項に追加することで合意した。(第23項)

 .5 会期中間期FSA通信部会及びMSC 71の作業部会でのさらなる議論を意図した、IMO規則作成手順のFSAへの実質的適用のための予備的ガイドライン案を銘記した。(第25項及び付属3)

 .6 大筋で報告書を承認した。

 

MSC 69決定事項

 

16.4 当委員会は、MSC/MEPC共同作業部会報告書でカバーされていない事項について、MSC 69の議論及び決定事項を反映した文書MEPC 42/16/1を銘記し、かつ、

 .1 IMO作成手順(付録1)に、HEAP適用のための暫定ガイドラインに関するMSC/MEPC回章案を承認し、かつ、MSC/Circ.878/MEPC/Circ.346として発行するよう事務局に指示した。

 .2 的要因及び総合的安全評価(FSA)に関する2つのMSC/MEPC共同作業部会を1つのMSC/MEPC共同作業部会に統合するというMSC 69の決定同意した。(第7項)

 .3人的要因の役割及びFSAに関する現在の議題項目を、別の議題項目として保持し、かつ、両議題項目に優先権を与えることで合意した。

 

16.5 当委員会は、人的要因及びFSAのMSC/MEPC共同作業部会の報告書に関し、キプロスの総体的コメントが、MEPC 41の決定事項については、作業部会で正式に検討されていないことを指摘し、当委員会に対し、将来同様の出来事が発生しないよう保証するために適切と考えられるいかなる措置も講ずるよう要請したことを銘記した。

 

 16.6 さらに、当委員会は、2つのMSC/MEPC共同作業部会を統合するというMSC 69の決定の背後にある理論的根拠は、バルクキャリアー安全面に係る外交会議の準備に関連する緊急事項を検討するのに必要な能力をも持つことをMSC69が必要としていることにあることを銘記した

 

 

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