1.9 事務局長は、技術協力基金が現行条約施行支援のため集中的に使われ、特にアフリカ、アジア、南米及び東欧のMARPOL条約の施行、かつ、港域における緊急対応計画の改良の助力となったことを述べてあいさつを締めくくった。
1.10 議長は、開会挨拶で、MEPC 42の参加者を歓迎し、MEPCの目的、特に海運の技術上の問題に関する国家間の協力や現実的かつ高い基準の採用、実際的な成果の奨励及び調和並びにIMOの海洋汚染の制御と防止に係る範囲にあるすべての問題を考慮することを強調した。
しかしながら、彼はこれらの目的のすべてが達成されるものではなく、IMOの目標が達成されんとするときには妥協が必要となるとの認識が重要であるとことを認識している。この点で、2つのキーポイント、すなわち協力及び実際的な成果が、当委員会の作業の最上位に置かれねばならない。
1.11 議長は、今会期MEPCにおける合意及び進展が強く求められているものとして、以下の7つの優先順位の高い問題があると述べた。
- OPRC条約の有害危険物質への適用拡大
-
バラスト水中水生生物の有害影響を最小化するための規則及びコード
- 受入施設不十分性の解決策
- 船底防汚塗料の使用による有害影響
- PSSAsのガイドラインの改良
- FSI小委員会から提起された、IMO全会員によるサブスタンダード船排除活動に関する問題
- 附属書IV発効のための行動方針の合意
1.12 当委員会は、各国代表の信任状は正当かつ適正であることを銘記した。
1.13 当委員会で採択された今会合の議題は、各議題項目の下で検討された書類の一
覧表と併せて付属1に記載してある。
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