1.3 事務局長は参加者を歓迎し、本年はIMO創設50周年の年であるばかりでなく、25年前の1973年11月2日に、第1回MEPCが開催されMARPOL条約が採択されたと述べた。
この条約は、世界の全船腹量の94パーセントを占める106ヶ国に受諾され大きな成功を収めた。
事務局長は、IMOの仕事は今や新たな規則を作ることよりもむしろ既に制定された規則の実施とすべきことを強調し、海洋環境保護の目標を達成するために必要な規制変更をすべきことを述べた。
1.4 事務局長はOPRC条約の拡大、バラスト水管理、船底防汚塗料の有害影響、受入施設の不十分性及び持続可能な開発委員会へのIMOの報告といった極めて重要な議題を想起した。
事務局長は、OPRC条約の危険及び有害物質への拡張についての会議を成功させるため、すべての準備作業が遂行されたことの確認の重要性を強調した。
また、事務局長は、船種、航海期間及び航行区域のようなトピックを含むバラスト水管理の問題の複雑さと有害海洋生物抑制のための新規則開発の必要性を強調し、かつ、将来の会議の成功を確保するため、すべての関連事項を非常に注意深く検討することの必要性も強調した。
1.5 事務局長は、TBTベースの船底防汚塗料の海洋環境及び人間食物連鎖への有害影響検討のため、当委員会が作業部会を設立したことを銘記し、また、法的手段の起案はもちろんのこと、有害船底防汚塗料の段階的廃止に道を開くであろう代替システムの研究における成果にもふれた。
1.6 事務局長は、前会期において自ら表明した懸念、すなわち適切な受入施設の提供における港湾の役割の重要性を再度強調し、また、受入施設作業部会が、建設的行動を確実にする結論に到達するであろうとの希望を述べた。
1.7 事務局長は、UNCED以来のIMOの成果を要約し、海洋環境保護のため、さらなる進展が必要となる分野を特定したIMO活動報告が、持続可能な開発委員会への提出のため準備されることを銘記した。
彼は、IMO条約の全世界的実施を促進する技術協力問題が、優先順位を持ち続けると述べた。
1.8 事務局長は、東アジア海計画第1次5ヶ年計画が成功裏に終了し、また、第2次5ヶ年計画の基金がGEF理事会により承認されたことを銘記し、東アジア海プロジェクトの参加国とスタッフに祝いの言葉を述べた。
また、同局長は、開発途上国における、バラスト水管理に関するIMO/UNDP合同プロジェクトに言及した。
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